ファミーユ カステル
風見鶏、なぜ鶏?
屋根の上で、風に吹かれてくるくる回るばかり。いっこうに飛び立てない。
いわゆる風見鶏。「風向計」というのだそう。
なぜ鶏なのか?飛べないから・・・
と、思いこんでいましたが、違ったようです。
30. And Jesus saith unto him, Verily I say unto thee, That this day, even in this night, before the cock crow twice, thou shalt deny me thrice.
そして、イエスは、ペトロに曰く、「汝に告げておこう。本日、いや、この夜、鶏が二度鳴く前に、汝は私の事を、三度否認するであろう。」
聖マルコによる福音書より
イエスの弟子ペトロは、罪人として拘束された師イエスの事を、「こんな人のことは知らない」と3度偽ってしまう。そして3度目に偽った後、この予言を思い出して、羞恥のあまり泣き崩れてしまう。人の心とは、いかに弱く脆いものなのか。
教会に集まってくる人々が、この故事を思い出すように・・・と、鶏を象った風向計が教会の屋根に取り付けられるようになったのだとか。
日本では、鶏は「トーテンコー(東天紅)、コッカコー(国家紅)」と鳴き、
夜明けを告げる縁起のよい鳥です。
以前、模写したことのある、伊藤若冲の鶏をアレンジして切り絵にしました。
いつか飛べる日を夢見て風を待つ鶏のイメージです。
子供のころ、縁日で買ってもらったひよこが成長し、すっかり巨大化、凶暴化して困りました。
鶏って、実はかなり飛ぶんです。
瓶はこれ。ファミーユ カステル シャルドネ。
裏ラベルに「辛口」とありましたが、私はむしろ果実感豊かな甘みを感じました。
しっかりとした酸味もあり、後口爽やかでジューシー。
1000円以下の価格帯のお手ごろワインですが、大変美味しい。
好きなワインです。
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